11月　「どんな食事の摂り方をしていますか？」

　みなさんは食事の順番を気にしたことはありますか？
糖尿病の勉強会などに参加しても食事はサラダからと、よく聞くようになりました。

ではなぜ、サラダからなのでしょうか？肉や魚から食べたらどうなるのでしょうか？お米が好きだからと、ご飯から食べ出したらどうなるのでしょうか？

簡単に言ってしまえば、太りやすいかどうかということ。

お米（炭水化物）を最初に摂ってしまうと、血糖値がすぐに上がってしまいます。そこで、肉や魚を先に食べると血糖の吸収が穏やかになります。また、サラダ（食物繊維）を先に食べることで、脂質の吸収を抑えることができます。また、咀嚼の回数が増え満腹中枢が刺激されることで食欲の抑制にもつながり、余計なエネルギーを摂取しないですむのです。
今も、昔ながらの旅館では前菜から始まって、肉魚料理、締めにご飯をいただきます。時間をかけていただく和食はやはり健康に良いということですね（笑）

手軽に食べられる丼ものやハンバーガーなどは、健康によい食べ方になるかというと、そうではないので時間がないときは便利なのですが、ひと工夫必要ですね。

また、食べる回数も重要です。
同じ量の食事を1日1食で摂った場合と1日2食で摂った場合、1日3食で摂った場合では、脂肪の蓄積に差がでてきます。食事の回数が少なくなると、空腹時に一気に摂取してしまうので、脂肪の蓄積が多くなるとのことです。

例えば、1日に同じ500ｇの食事を1回で食べた場合と、4回に分けた時の実験があります。エネルギー消費量を比較したものを見る実験ですが、結論からすると、1回で食べた方がエネルギー消費量は少ないという結果がでています。ということは、同じ量の食事をした場合では数回に分けて摂取した方が“太りにくい”ということです。いつも朝食を抜いている人、昼は忙しく昼食がとれない人、昼食が遅かったから、夕食は抜いてしまう人は、一度、食生活を見直す機会だと思います。時間が無い方は捕食として、少し口にするだけでも違います。

　食べ物が美味しい季節ですので、まずは食べるリズムを整えてみませんか。